クーガーびとのこだわり #3
クーガーのメンバーが持つあらゆるものへの「こだわり」を紐解き、テクノロジーと人間の接点を探る「クーガーびとのこだわり」インタビューの第3回は、テクニカルアカウントマネージャーの直野 廉(なおの れん)が登場。弟からのいざないで足を踏み入れたプロレスの世界。その魅力に取り憑かれた熱い日々を、彼が敬愛するレスラーとともにご紹介しよう。
直野 廉
クーガー テクニカルアカウントマネージャー
ソフトバンクでPepperの事業開発、エクサウィザーズでAIロボットのプロジェクトマネジメント(天ぷら職人の熟練技継承、重機操作のAI化等)等一見するとどう定義し、進めていくか難しさのある取組みに従事。時にはストロングスタイル、時には絡め手を用いながらプロレス的アプローチで難題に挑むことを得意領域としている。勿論好きな言葉は「トランキーロ、あっせんなよ!」
-そもそもプロレスにハマるきっかけは、なんだったのでしょうか?
私はもともとロボットアニメが大好きで、それが高じてロボットの仕事をしていたぐらいなんですが、プロレス好きな弟から、ロボットアニメの「主人公が強大な敵との戦いに最初は歯が立たないのに、さまざまなドラマを経て成長し、最後には敵を倒す」という王道的なストーリーが好きなら、プロレスにも絶対ハマるよと何度も観戦に誘われていたんですね。それで、2018年1月4日の新日本プロレスの東京ドーム大会に弟と試しに一緒に行ってみたら、まんまとどハマりしちゃいました。
-そのときのメインの試合は覚えていますか?
オカダ・カズチカvs内藤哲也です(34分26秒 レインメーカー→片エビ固めでオカダ勝利)。とにかくこの試合の煽りVTRがカッコ良すぎて、痺れましたね。
-今日のTシャツも素敵ですね。

はい。それ以来内藤選手の大ファンになってしまって、 新日本プロレスの試合をよく見に行くようになりました。1.4の東京ドーム(新日本プロレスが毎年1月4日に東京ドームで開催する大規模な大会)は毎年弟と行っていますね。
-内藤選手のどういうところに惹かれましたか?
内藤哲也に惹かれた理由は語りきれるものではありません。彼のプロレスに対する情熱と独特のキャラクターは、私の人生にも影響を大きく影響を与えています。特に内藤哲也が事あるごとに口にする「思いは言葉にしなくちゃ伝わらない」という一言は自分にとって大きな一言でした。思っているだけでは伝わらない、言葉にしてシャープに言わないといけないんだ、自分はいつでもこの言葉を胸に刻んでいます。
その上で内藤哲也の魅力は3つあると思っています。第一に、内藤哲也の技術力と試合運びの巧妙さはプロレスファンとして非常に魅力的です。フィニッシュムーブであるディスティーノに向けての試合序盤からの伏線の数々は見逃せません。彼の技の一つ一つには精緻な計算が感じられ、その動きの美しさと力強さは観る者を圧倒します。
次に、内藤のストーリーテリング能力も人を惹きつけます。相手の意趣返しも厭わないシャープなマイクパフォーマンスは、見ているものを惹きつけます。
最後に、内藤のキャラクター「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(以下、LIJ)」のリーダーとしての姿も魅力的です。内藤は自分のペースで物事を進め、相手の焦りを誘い出すことで、自らに有利な状況を作り出すのが非常に上手いです。
また、内藤哲也は自身のキャリアにおいて多くの困難を経験してきました。デビュー当初は期待されながらも、なかなか結果が出ず、挫折を味わうことも多かった彼が、その都度立ち上がり、進化を遂げてきた姿はファンにとって大きな励ましとなります。彼の努力と忍耐力は、多くの人々に勇気を与え、彼がトップレスラーとして君臨する今もなおその姿勢は変わりません。
2018年1月4日の東京ドームでの試合での煽りVTRの「主役になると言わなくなった今、『主役になってほしい』と願う声が聞こえてきます。 夢を語らなくなった内藤に、ファンが夢を見始めている。」という野上アナの口上は今でも胸が熱くなります。

-なるほど…。激アツですね!内藤選手が率いる「LIJ」の魅力とは何でしょうか?
LIJの魅力はその独特なスタイルと個性豊かなメンバーにあります。LIJは新日本プロレスで特に人気のあるユニットでリラックスしながらも強力なパフォーマンスを見せる姿勢が特徴です。
他のメンバーも非常に個性的です。鷹木信悟(たかぎしんご)はパワフルなスタイルで試合を展開し、BUSHI、ティタンは華麗な技を見せます。辻陽太はひらめきをもとにしたアクロバティックな動きで観客を驚かせ、高橋ヒロムはエネルギッシュで情熱的なパフォーマンスが魅力です。特に試合後の東京スポーツの岡本記者とのファミレス記事は毎回楽しみにしています。
LIJの試合は、技術的に非常に高度でありながら、コンビネーションも多彩です。
総じて、LIJは、その独特のスタイル、個性豊かなメンバー、一体感、そして新しいプロレスの楽しみ方を提供することで、多くのファンを魅了していると思います。会場に来て「デ・ハポン!」を体験すればわかります!
-魅力がビンビン伝わってきます。LIJの中で内藤選手以外におすすめの選手ははいますか?
鷹木信悟が好きですね。とにかく元気はつらつで休まないファイトスタイルがいいんですよ。
鷹木信悟選手プロフィール-なるほど。1.4以外の観戦スタイルは、どんな感じなのでしょう?
毎年夏のG1 CLIMAX(ヘビー級選手によるシングルリーグ戦)決勝は見に行くようにしています。去年は内藤選手が優勝したんですよ。あとは後楽園ホール、大田区体育館とか、近場の試合を年に数回見に行く感じですね。オンライン配信の「NJPW WORLD(新日本プロレスの大会のLIVE中継や過去の膨大な試合映像を視聴できるサービス)」に加入しているので、配信はこまめにチェックしています。

-すごいですね!新日本プロレス一択なんですか?
いえ、DDTも大好きです。ロボット関連のイベントに登壇する時、勝負服みたいな感じでLIJのTシャツを着て行ったりしていたんですが、その際に「あなたプロレス好きなんですか?」みたいに話しかけられてだんだんプロレス仲間が増えていきまして、そういった仲間に誘われて見に行ったんです。
-新日本プロレスでもDDTのレスラーが活躍していますよね。
はい、飯伏幸太はデビューがDDTですし、ケニー・オメガは初来日がDDTだったというのもあり、以前からDDTのことが気になっていたんですよね。
-実際に見て、どう思いましたか?
割と色物というか、笑える感じなのかなと思ったら、しっかり魅せるプロレスマッチもあって、すべてを内包しているというか、プロレスの魅力が全部詰まっている感じがしました。あとは最近大手IT企業が資本参加したことで、演出も派手になりましたし、大会の生配信も充実するようになりましたね。本当に面白いので、生観戦の頻度は新日本プロレスより高いかもしれません。
-実は私もDDTのヨシヒコ選手のファンなんですが、特にこの選手が好き、というのはありますか?
平田一喜(ひらたかずき)選手です。彼の魅力は、「自分の土俵への引き込み力」です。プロレスラーは往々にして相手の土俵で戦う、ということをしますが、平田一喜選手はその逆で自身のダンサーでもある、という特異な位置付けをいかしながら自分の土俵を形成して相手を連れてくるのがとてもうまく新たなプロレスの見方を知りました。
また、平田選手の特徴として相手をうまく立たせる、というものがあります。そんなことは当たり前だろ、と思うかもしれませんがこちらをご覧ください。
ときには透明人間だろうが、書籍だろうが相手がなんであれ、プロレスをすることができる。
プロレスというものの固定概念を打ち崩してくれた、まさに青天の霹靂でした。常識にとらわれない発想は私にとってのプロレスの楽しみをさらに1段と引き上げてくれるものでした。このインタビューをお読みの方は、ぜひDDTプロレスへ足を運んでみてください。コミカルな試合から、ピリついた試合までその間口の広さから皆さんの琴線のどこかには引っかかると思います。
-この間、僕が若い時に見ていた鈴木みのる選手が新幹線の中で試合してましたもんね(笑)。企画力も相当なものがあると思います。
そうなんですよね。でも先ほどもお話しした間口の広さだけでなく、試合そのもの、そして各選手のマイクパフォーマンスのクオリティも含め、素晴らしいと思います。
-僕はDDTは未体験なんですが、まずは見てみることから始めてみようかと思います。先ほどちらっと東京スポーツの名前が出ていましたが、プロレスの動向はどのようにチェックしているんですか?
ネットももちろんですが、東スポ以外に毎週「週刊プロレス※」を買ってチェックしていますよ。
※『週刊プロレス』は、ベースボール・マガジン社が発行する週刊のプロレス専門雑誌。略称:『週プロ』。 1955年創刊の月刊誌『プロレス』を原点とし、1983年より週刊化。
-東スポだけでなく週プロを毎週ですか!すごい!
やっぱり活字で読むと、また違った見え方がしてくるところがあるんですよね。だからプロレスに関する書物はたくさん買って読んでいます。昭和プロレスの情報も、かなり詳しいと自負していますよ(笑)。
-素晴らしいです!新日イズムが脈々と若い世代にも受け継がれていることが実感できて、とても嬉しいお話を伺うことができました。今日はありがとうございました!
いえ、私も楽しかったです。また語りましょう!