クーガーびとのこだわり #2
クーガーのメンバーが持つあらゆるものへの「こだわり」を紐解き、テクノロジーと人間の接点を探る「クーガーびとのこだわり」インタビューの第2回は、自然言語処理・検索エンジニアとして活躍中のターレック アルカールディが登場。ゲーム好きが高じて独学でプログラムを学び、多くのゲームを独力で制作してきたという彼のゲーム愛に迫る。
ターレック アルカールディ
クーガー 自然言語処理・検索エンジニア
パレスチナやサウジアラビアで品質保証や開発業務に従事したのち来日。京都大学でNLPの博士号を取得。自然言語処理や検索技術を主に得意領域とする。
-子供の頃はどんなゲームで遊んでいましたか?
記憶にあるのは、「Bumpy」(1989年にリリースされた、ボールを操作するアクションゲーム)や最初の「プリンス・オブ・ペルシャ」ですね。その後「コマンド&コンカー2:タイベリアン・サン」でRTS(リアルタイムストラテジー:ターン制ではなくリアルタイムで進行するシミュレーションゲーム)を知り、「ウォークラフト」のIIとIII、コマンド&コンカーの「レッド・アラート」シリーズなどにハマりましたが、「ラグナロクオンライン」に多くの時間を費やしました(笑)
-かなりのゲーマーだったんですね!ちなみに当時、ターレックさんの周りではどんなゲームが人気でしたか?
「グランド・セフト・オート」や「カウンターストライク」が人気でしたが、私はもっぱらRTSばかりやっていましたね。日本のゲームではマリオとソニックにハマっていました。
-今はどんなゲームが好きですか?
RTSは今でも大好きで、バトルフィールドやコール・オブ・デューティなどのFPSもやりますし、オーバークックやUnrailed、Dota 2、シングルプレイならサブノーティカがお気に入りです。
-ゲーマーですね!好きなゲーム音楽もありました?
はい、”Freedom Fighters”というゲームの、ジェスパー・キッド(「アサシン・クリード」等で知られるデンマーク出身の作曲家)が作った曲が大好きでしたね。
-そもそもゲームを自分で作ってみようと思ったきっかけは何ですか?
単純に、自分が作ったもので他の人を楽しませたいと思ったんです。いろいろなアイデアを自分で形にする楽しさも感じてみたかったですし。
-初めて作ったのはどんなゲームなんですか?
パワーポイントでクイズゲームや迷路をキャラクターを操作してクリアするようなゲームを作りました。
-僕もパワーポイントで簡単なアクションゲームを作ったことがあります。思い通りのものができるとけっこう感動しますよね。その後はどのように技術を学んだのですか?
独学でActionScriptを身につけてFlashゲームを作るようになりました。C++も独学で学び、大学を卒業してUnreal Engineも使うようになりました。

ルービックキューブのスピード6面揃えも得意とするターレックさん
-独学とはすごいですね!ターレックさんの作ったゲームをプレイした人はどんな感想を言っていましたか?
主に私の兄弟や従兄弟が遊んでくれたんですが、好評でした。彼らが楽しんでくれて、「面白いね!」とか「どうやって作ったの?」と言われるのがとても嬉しくて。特にマルチプレイヤーのゲームならなおさらですね。すごい達成感を得られますよ。

ターレックさん制作のアクションゲーム”SatelliteCom”。複数の衛星が地上に触れないように操作しながら電力を送信し続けるゲーム。集中力が試される。
-UnityとUnreal Engineのどちらが好きですか?
どちらも素晴らしいですが、それぞれに長所と短所があります。個人的にはUnreal Engineが好みですね。多くのウィジェットやテンプレートが用意されていて、特に3Dグラフィックの面で優れていると思います
-ゲームを作る上でのこだわりはありますか?
ゲームを作る時には、常に自己改善することを心がけています。自分の作ったゲームをプレイすればするほど魅力的なものにしていくことができる、と。もちろん直感的で快適な操作性も重要ですね。
-ターレックさんの作った”SatelliteCom”をプレイして、衛星の浮遊感と緊張感がすごいなと思ったんですが、ターレックさんの狙い通りですか?
ありがとうございます。”SatelliteCom”を開発する上では、物理法則・惑星運動の法則を研究し、実際の重力法則を実装しようと考えつつ、ゲームプレイを楽しめるようにスケーリングした感じですね。
-そこまで自分でできて、職業としてゲームクリエイターになりたいと思ったことはないんですか?
ありますよ!でも残念ながら私にはグラフィックデザインのスキルがなくて…。エンジニアにもアートの知見があった方が良いですから。もちろん優れたデザインをいつでもフリーで手に入れられるわけではありませんし、良いデザインができないとなると仕事としてコミットするのが難しいと感じて、諦めました。でも時間があれば、自分が持っているアイデアのいくつかをまた実現させたいと思っています。
-これからはグラフィックデザインを生成AIが助けてくれるかもしれませんよ!
便利そうですよね。背景を消したり、小さなスプライトやキャラクターの動きを作ったりする際に、いつか使ってみようと思います。いろいろ後処理が必要かもしれないですが。
-ゲームのコード自体、生成AIが面白いものを書いてくれるようになるかもしれないですし。
そうなれば間違いなく、実装よりもゲームアイデアを考えることに集中できるようになるでしょうね。楽しみです。
-次はどんなゲームを作ってみたいですか?
2つアイデアがあって、ひとつは宇宙を探検するゲーム、もうひとつはユーザー同士で妨害し合いながら部屋からの脱出を目指すゲームです。時間があったらぜひ挑戦したいですね。
-最近は企業に属さない個人開発のゲームがSteam等で販売されるような「インディゲーム」が増えていますしね。
そうですね!いつかいいグラフィックアーティストを見つけられたら、時間を作って一緒にゲームを開発してみたいです。私の夢ですね!